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沼津港で百余年
佐政水産のこだわり
全国でも稀有な沼津魚市場
沼津港は産地市場と消費市場の両方の機能を持つ全国でも珍しい魚市場です。
駿河湾で漁獲された鮮魚を豊洲などに出荷する産地市場としての機能と、伊豆箱根を含む静岡東部の水産物拠点の消費市場として、全国から様々な魚が送られてセリにかけられています。
日本一深い駿河湾には約1,200種の魚類が生息していると言われ、深海魚などの珍しい魚種も水揚げされます。また沼津港では、巻網や釣り、定置網、底引き、養殖など様々な漁が行われています。特に深海魚を漁獲する底引き網漁は、駿河湾の急深な地形のため、漁場が近く、新鮮な深海魚が水揚げされています。
沼津港で百余年
佐政水産は大正2年(1913年)、初代社長・佐藤政吉が創業しました。魚の行商から始まり、沼津の鮮魚を全国各地に出荷し、会社を伸ばしていきました。また沼津に全国各地から買付した鯵を集荷し、販売することで、日本一の生産量を誇る鯵の干物のブランドを確立しました。
現在では沼津港に「沼津港 港八十三番地」や「沼津港深海水族館」を開業し、沼津の地魚を使用した飲食店も展開して、全国に沼津の素晴らしさを発信しています。
「品質」へのこだわり
佐政水産では2008年に加工場を建設し、自社商品の製造・販売に取り組んでいます。加工場は沼津魚市場からわずか300mに位置し、朝、沼津魚市場で佐政水産の社員が競り落とした新鮮な魚介類を、すぐに運び込み、徹底した衛生管理下で素早く加工します。最先端の凍結技術「プロトン凍結」を使用して沼津産の付加価値の高い商品を製造しています。
佐政水産では、沼津港で水揚げされた地元の恵みとともに、北海道から九州まで全国津々浦々の美味しい品を皆さまのもとへお届けします。
コラム①日本の河岸や港で使われる木箱。
実はこの木箱、佐政初代社長・政吉が考案したもの!?
かつて魚市場で鮮魚は氷を詰めた樽が使われていました。しかし数も少なく、経費もかかったため初代政吉社長が木箱を考案。通気性に優れ、氷が溶けても水が自然に流れ出る。運びやすく積みやすい。魚も鮮度が長く保たれる。後年、政吉は「特許を取っておけば」と残念がったそうです。
コラム②アジの干物を沼津から日本一の名産物に。
二代目社長の実郎は、水産物の出荷に加え、全国から集めた魚を沼津魚市場で売る荷受け事業をはじめました。さらにアジのひらきという加工品に活路を見つけました。干物原料を大量に荷受けし加工業者販売するビジネスモデルの完成。今では、アジの干物といえば沼津、と言われるほどの地場産品になりました。
コラム③深海水族館や浜焼きしんちゃん開業など沼津港全体の発展を目指して
三代目隆是社長と四代目慎一郎社長は水産業の衰退による危機感から新規事業へのチャレンジと沼津の活性化を目指し、2011年、沼津港に「沼津港深海水族館」「港八十三番地」や「浜焼きしんちゃん」をオープン。2019年には港八十三番地を拡張し、シューティングアトラクション「ディープシーワールド」やPORT83エリアをオープン、更にららぽーと沼津にメルカドサマサを開業。「沼津のあしたを、つくろう」という会社理念のもと、多くの人があつまる沼津港を目指して地域の発展のため、社員と共に歩み続けていきます。